2020年に国の学習指導要領が改定されました。学習指導要領は、その時代の社会環境に合わせて、概ね10年に一度改定されるもので、学校での授業内容（カリキュラム）を定めています。今回の改定で注目すべきは、小学校でのプログラミング教育の導入と、小学3年生から英語の授業が開始されることです。

プログラミング教育については、デジタル化社会が背景にあります。現在の子どもたちが大人になる20年後には、今より更にデジタル化が進行し、あらゆる産業分野でソフトウェア開発をするプログラマーの需要は高まるでしょう。プログラマーという職業に就かなくても、プログラミングの概念を理解していることは、必須のスキルになると思われます。2025年からは大学入学共通テスト（旧センター試験）の受験科目に「情報」が追加されることが決まり、避けては通れない分野となります。

英語授業の早期化については、グローバルな競争社会が一層進むことが背景にあります。既にスマホアプリなどは海外のサービスが席巻していますし、人口が減少する日本では、海外進出を迫られる国内企業が増えるでしょう。英語ができなければ就けない職業が、これからもっと増えてくると考えられます。